一瞬で歌が上手くなる方法を今すぐにみる⬇︎
・カラオケが一瞬で上手くなる方法!
「好きな歌をもっと上手く歌いたい!」
「歌を上手くなって苦手なカラオケを楽しみたい!」
という方は多いですよね。今回は、初級編〜上級編に分けて段階的に歌が上手くなる方法を紹介します。
また、カラオケで自分のポテンシャルを最大限引き出すための「カラオケが一瞬で上手くなる方法!」についても解説。
この記事を読んで、自分が理想とする歌声が手に入れましょう。
目次
カラオケが一瞬で上手くなる方法!
まずは、今のあなたの実力を最大限に活かすことが出来る、「カラオケが一瞬で上手くなる方法」を見ていきましょう。
疑い深い見出しですがどれも理にかなっているテクニック・エクササイズなので、「いや、自分は本気で歌が上手くなるんだ!」「小手先のテクニックなんて興味ない!」という方も是非試してみてください。
カラオケが一瞬で上手くなる方法!
1.カラオケで歌う前にリップロールをする
1つ目は「リップロール」。
歌の世界では「万能薬」と呼ばれるほど効果の高いエクササイズです。
リップロールの効果
- 高音が出やすくなる
- 声が安定する
- 喉が枯れにくくなる
なぜ「リップロール」が歌が上手くなるのに有効かというと、喉の負担を減らすことが出来るから。
普通に歌うと息や声は開いた口から出ていきます。
しかし、息や声のコントロールが上手く出来ない初心者の方は、開いた口から必要以上の息と声を出してしまいます。
これを補おうとして喉や声帯が無理をしてしまうんですね。結果、喉を痛めたり声が不安定になったりしてしまいます。
これを制御するリミッターのような働きをするのがリップロール。
リップロールで息や声の量を制限することで喉をリラックスさせ、声が安定し、高音も出やすくなりますよ。
リップロールのやり方
では、実際にやってみましょう。
リップロールのやり方
- 唇をブルブルと振動させるまず、唇を軽く閉じた状態で息を吐き出し、唇をブルブルと振動させます。
- 唇を震わせながら歌うリップロールである程度の長さ声を出せるようになったら、リップロールで歌ってみましょう。
できない方は以下のコツを試してみてください。
リップロールのコツ
- 唇を優しく閉じ、歯をしっかり閉じる
- 両手で頬を左右から軽く挟む
- 唇を潤す
キレイな歌声である必要は全くありませんし、最初は音程も気にする必要はありません。
リップロールの後に歌うと、いつもよりラクに歌えるようになっているはずです。
以下の動画で詳しく説明してくれているので参考にしてみてください。
2.タピオカハイトーントレーニング
喉への負担を減らす効果が有り、高音が出にくい方にお勧めのエクササイズです。
タピオカハイトーントレーニングに必要なものは以下の通り。
準備するもの
- 3分の2くらいの水が入った500mlのペットボトル
- タピオカストロー
ストローはタピオカを買ってストローを持って帰っても良いですし、市販されているモノでもOK。100均で購入できます。
タピオカハイトーントレーニングのやり方
それでは具体的なやり方を解説します。
用意が出来たら、そのストローをペットボトルの中に入れてください。
そして、ストローをくわえて息を吹き込みながら歌います。
少しおかしな画になるので、一人でやるか、周りの人にきちんと説明してからやりましょう。
以下の動画で実演してくれているので参考にしてみてください。
3.音痴の人は音程が一定の曲を選ぶ
さて、実際に歌が上手くなる方法と同じくらい大事なのが「選曲」です。
歌に自信のない方はシンプルで簡単な曲を選べばいいわけですが、簡単な曲を見極めるのって意外とむずかしいんですよね。
音痴でも歌いやすい曲の選び方
- 音程の変化が少ないものを選ぶ
- みんなが歌える曲を選ぶ
実は難易度と曲の速さはあまり関係がなく、注目すべきは「音程」。初心者の方は「音程」の変化が少ない曲を選ぶのが正解です。
そして、自分が歌えるのと同じくらい大事なのが「みんなが歌えるか」ということ。一緒に歌って貰えるということもそうなんですが、なにより場が盛り上がりますよね。
【絶対NG】誰も知らない歌は入れるな!
あなたがもしカラオケに苦手意識を感じ、歌が下手だと思われることに恐怖心があるのなら、マイナーな曲は歌わない方が良いです。
歌に自信のない人は認知度の低い曲を選びがちですが、これは完全に逆効果。
下手だということは隠し通せるかもしれませんが、隠すのに必死、聞いている人は盛り上がれない…といったことになってしまいます。
みんなが歌える曲なら、一緒に歌ってくれることで安心して歌うことが出来ますし、盛り上がります。
自信がないのならみんなで盛り上がれる曲を歌うべし!です。
以下で音程の変化が少なく、かつ世代に関わらずみんなが知っているであろう曲をピックアップしたので参考にしてください。
音程の変化が少ない曲3選
本気で歌が上手くなりたいなら、、
さて、テクニックやコツをいくつか紹介してきましたが、あなたもお気づきの通りこれらはあくまでカラオケを乗り切る方法ですね。
ここからは「歌の実力を上げて、本気で歌が上手くなる方法」を紹介していきます!
歌うための呼吸や姿勢といった基本的なことから、ビブラートやファルセットなどのテクニックについても紹介してくので、カラオケが上手くなりたい人だけでなく、プロを目指す方もぜひ参考にしてください。
まずは自分の歌声を録音しよう!
では最初の歌が上手くなる方法、「録音」です。
「録音なんて上手くなってからするモノじゃないの?」と思われたかもしれませんが、実は初心者の人こそ頻繁に録音する必要があります。
なぜかというと、歌が下手な人の多くは自分の歌声を客観的に聞くことが出来ていないんです。
客観的に自分の歌声を聞けていないと、どこが自分のウィークポイントなのかがわかりません。
なのでまずは、自分の歌声を録音してじっくり聞いてみましょう。アカペラでも良いのですが、リズムと音程のずれが分かりにくいので、できればカラオケの音源と一緒に録音した方が良いですね。
そして、それを自分なりに分析してみてください。
チェック項目
- 音程はあっているか
- リズムがずれていないか
- 滑舌は悪くないか
- 抑揚はあるか
このような自分の弱点が分かっているかどうかで、歌の上達の早さは何倍も変わります。
初心者の方でなくても、中級者・上級者の方も様々な発見があるはずなので、ぜひ試してみましょう。
以下の動画で「録音することの利点」について詳しく説明してくれているので参考にしてみてください。
【初級編】歌が上手くなる土台を作ろう!
では、自分の歌のレベルが分かったところで、歌が上手くなる方法・初級編を見ていきましょう。
最初に何をするのかというと「土台作り」ですね。
「ビブラート」や「ファルセット」などオシャレなテクニックはたくさんあるのですが、これらの技術を身につける上で大前提となる「歌い手の体」を作っていきます。
歌が上手くなる土台を作る方法
1.上手く歌うための姿勢を整える
まず、歌う姿勢を整えていきましょう。
最初に覚えておいて欲しいのが「良い姿勢」と「歌うための姿勢」は同じではないということです。歌では見た目より機能性を重視するので、バレエのような「魅せる」姿勢はあまり良くありません。
では歌うための姿勢を作っていきましょう。
歌う姿勢の作り方
- 頭を正面に向ける
アゴは引きすぎず、上げすぎず、一番自然な位置でとどめます。 - 肩はリラックスさせる
後ろに引かず巻き肩にならず、上げすぎず、無理に下げすぎず、余計な力が入らない位置にとどめます。 - 胸は少し張る
背筋がそらない程度にちょっとだけ胸を張ります。 - お腹をまっすぐにする
前に出さず、後ろに引かず、まっすぐ。自分の体を横から見て、耳・肩・胸の延長線上にあるように意識してください。そらさず、前に出さず、リラックスした状態です。腰も同じように、引かず出さずリラックスした状態を維持します。 - 脚は肩幅に開く
両足重心を意識してください。 - 重心をつま先に持っていく
「注文が多い!」と思われたかもしれませんが、意識することは「まっすぐ」と「リラックス」です。
2.腹式呼吸で歌う
続いては「腹式呼吸」。
人間には大きく分けて「胸式呼吸」と「腹式呼吸」の2種類の呼吸法があるのはご存知ですか?
息を吸ったときに胸のあたりが膨らむのが「胸式呼吸」、息を吸ったときにお腹のあたりが膨らむのが「腹式呼吸」です。
「腹式呼吸」では周りに動きを制限する骨がないので、より多くの空気を取り入れることが出来ます。よって、歌を歌うときは後者の「腹式呼吸」が適しています。
以下の動画では腹式呼吸を解説してくれていますので、腹式呼吸がよくわからなという方は参考にしてみてください。
では、実際にどのような練習をすれば良いのか見ていきましょう。
腹式呼吸を習得する方法
その名も「シーッ!!トレーニング」。
正式名称が分からないので適当にネーミングしましたが、ボーカル教室などでは一般的なトレーニングですね。
シーッ!!トレーニングのやり方
- 「腹式呼吸」で息を限界まで吸う
- 歯と歯の間から「シーーーーッ」と息を吐き出す
15秒間息を出し続けることができれば上出来です。
そしてまた息を吸い、15秒間吐く。これを3~5セットほど毎日行いましょう。
安定した息の供給が出来るようになれば、自然と歌声も安定してくるはずです。
3.喉を開く
「喉を開く」というのも歌を歌う人ならば必ずクリアしなければならない課題です。
喉が閉じてしまっていると、どのようなことが起きてしまうか。
喉が閉じていると何がいけないの?
- きれいな声が出ない
- 高い声が出ない
- 喉を痛める
高い声で歌うには、リラックスした状態でどれだけ微妙な声帯のコントロールをえるかがポイントになります。そのため、声が喉でつっかえてしまっている時点で、高い声で歌うのは困難になります。
そして、閉じた喉で歌うことは喉を痛めることに繋がります。
では、喉を開く3つの方法をみていきましょう。
喉を開く方法1:上を向く
文字通りに上を向くエクササイズですね。
上を向いて気管を物理的に開きます。救命処置の「気道確保」と同じことですね。
では、実際にやってみましょう。
上を向いて喉を開く方法
- アゴを45度上に傾ける
- 口をぽかーんと開ける
まずは、アゴを45度上に傾けます。
このとき体全体がリラックスしているよう注意しましょう。
何も考えていない人のように口をぽかーんと開けます。
その状態が出来たらゆっくり息を吸い、できる限り無気力に「あーー」と言ってみましょう。
どうでしょうか?喉がゆったりと広く開き、太い息が通っていくのを感じることが出来ましたか?
実際に歌う時に上を向く必要はありませんが、その状態・感覚を意識しながら歌うだけで声の出方が違うはずです。
喉を開く方法2:割り箸を使う
かなり即効性のあるエクササイズですね。
方法は、割り箸を奥歯でかんで歌う、これだけです。
奥歯にちょうど良く空間が空くことで自然に喉が開きます。
割り箸で喉を開く方法
- 割り箸を1本ずつ両方の奥歯で軽くかむ
- 割り箸を噛んだまま歌う
具体的なやり方としては、まず割り箸を1本ずつ両方の奥歯で軽くかみます。このとき、噛みしめないように注意してください。かろうじて割り箸が落ちない程度が理想です。
その状態で声を出して、慣れてきたら歌ってみましょう。喉が開いていつもより楽に歌えたはずです。
以下の動画で実演してくれているので参考にしてみてください。
喉を開く方法3:笑う
「笑う」という行為は、歌を歌う上で非常に効率的なエクササイズ。
歌を上手く歌うために必要な要素
- 喉・顔・体全体のリラックス
- 腹式呼吸
- 口角を上げる
- 喉を開く
歌を歌う時に必要なことを、笑うだけで全てできてしまうのです。
お腹がよじれるくらい大笑いしたときに「ハァーーっ!!」とものすごく高い声が出てしまったり、自分でもびっくりするくらい大きな声が出てしまったことはありませんか?
これは笑うことによって理想的な発声が出来ているからなんですね。
笑ったフリでも良いので思いっきり大声で笑ってみましょう。少し低めの声で笑うと良いですね。そして、そのままの体の状態を維持して歌ってみてください。
喉が開いている感じが分かりましたか?
自分に合うトレーニングをいくつかピックアップして毎日続けてみてください。思うよりも早く効果を実感できるはずです。
初心者にとって大切なのは「意識すること」です!
【中級編】歌が上手くなるトレーニング5選!
「歌い手の体」がなんとなく作れるようになったら、次のステップに移りましょう。
全部で5つのトレーニングを紹介します。
ここをクリアすれば、「カラオケが苦手」から「カラオケに行きたい!」と前向きになっている自分に気づくはずです。
歌が上手くなるトレーニング5選!
1.音階トレーニング
歌が上手くなる方法その1は「音階トレーニング」。
音階というのは簡単に言うと「ドレミファソラシド」のことですね。
実際のトレーニング方法を見ていく前に、歌が上手いと言われるための大前提についてお話ししていきます。大大大前提です。それは「正しい音程」を「正しいリズム」で歌うこと。
歌が上手いと言われる大前提
- 正しい音程で歌えている
- 正しいリズムで歌えている
歌だけでなく音楽の世界でも大大大前提になる条件ですね。「正しい音程」と「正しいリズム」。この2つをクリアできない内は何をしても歌が下手な人のままです。
逆に「正しい音程」を「正しいリズム」で歌えてさえいれば、「歌が下手な人」になってしまうことはないでしょう。
音階トレーニングではこの2つの絶対条件の内、「正しい音程」にアプローチします。
キーボードとチューナーで音階トレーニング
では、具体的な練習方法を見ていきましょう。
準備するもの
・チューナー
Practice+ チューナ & メトロノーム
(IPhone用)
チューナー & メトロノーム
(Android用)
・キーボード
ピアノ for iPhone
(IPhone用)
My Piano Phone
(Android用)
では、何かしらの鍵盤楽器が用意できたと仮定して話を進めますね。
最初にやるトレーニングは「ランダム音階リピート」。
ランダム音階リピートのやり方
- キーボードで適当な音を出す
- 出した音と同じ音を発声する
- キーボードで違う音を出す
- 出した音と同じ音を発声する
これだけですね。理想は音を出した瞬間にその音を歌えるようになることです。
この練習を行うことで、聞いた音を自分の喉で再現する能力を養います。その「聞いた音を再現する力」が「正しい音程」を歌うためにまず必要な能力になります。
つまり、
音感
音感とは、音の高低差や音色を聞き分ける能力のこと。また、「絶対音感」と「相対音感」に分けることができます。絶対音感とは、聞いた音がドレミファソラシドのどれなのかを識別する能力。相対音感は、聞いた音と同じ音を発声できる能力です。この相対音感は歌を上手くなるために重要。相対音感がないと「歌い出しの音がわからない…」「音程通りに歌えない…」ということになります。今回紹介した「ランダム音階リピート」は、相対音感を鍛えるトレーニング。歌を上手くなるために重要なトレーニングです!
を鍛えるということですね。
慣れてきたら長音階(ドレミファソラシド)や和音(ドミソ、レファラ、など)をキーボードを弾きながら一緒に歌ってみましょう。
また、自分が歌っている音がキーボードで出ている音と合っているのかが分からない、という方は「チューナー」を使用しましょう。
チューナーは、キーボードの音と自分の声が同じか判別するのに便利なアイテム。
楽器屋さんで手に入れても良いですし、携帯のアプリでも構いません。
少し長いプロセスになりますが、毎日練習を行えば想像していたより速く正しい音を歌えるようになるはずです。
「聞いた音を歌う」という能力なくして歌が上手くなることは不可能なので、忍耐強く練習していきましょう!
以下の動画でこの練習方法を実演してくれているので、参考にしてみてください。
歌いたい曲を何回も聴いて繰り返し練習しよう
歌いたい曲を何回も聞くのも、「正しい音程」を身につけるのに有効な練習方法。特に、漫然と何回も聞くのではなく、「正しい音程」を意識して聞くことが大切です。
また、CDやYouTubeなどの音源と一緒に歌うと、音程がずれていることに気づかないことが多いので、冒頭でもお話しした「録音」することをおすすめします。
音源と一緒に自分の歌っている声を録音して聞いてみましょう。
何度か聞いていく内にあっているところ、合っていないところが分かってくるはずです。
2.リズム感トレーニング
歌が上手くなる方法2つめは「リズム感」のトレーニングです。
歌が上手いと言われるための大前提の1つですね。
いくら正しい音程で歌っても、いくらキレイな声で歌っても、正しいリズムで歌えていなければ「歌が上手い」とは言われません。
そんな音楽家としての評価を大きく左右する「リズム感」。練習方法については、以下の記事で解説しているので参考にしてください。
日常生活でもリズムを意識しよう!
リズムトレーニングは普段の生活の中にも取り入れることが出来ます。
時計の音に合わせて呼吸をしてみたり、歩くときに一定のテンポで歩くことを心がけてみたり、階段を上るテンポを隣の人と合わせてみたり、歯を磨く時にテレビの音楽に合わせてみたり。
世の中はリズムであふれかえっているので、ちょっと意識を向けてみてください。
3.声量を上げるトレーニング
歌における大前提をクリアして「歌が下手な人」を卒業したら、次は「歌が上手い人」にステップアップするためのトレーニングです。
まずやっていきたいのが「声量」のトレーニング。
「声量」つまり「声の大きさ」ですね。歌において声量は意外と重要な要素になります。
突然ですが、あなたは音楽はどこで聞くモノだと思いますか?
「耳」ですか?
もちろん間違いではないのですが、「耳」は音楽を聴く上ではほんの1部の道具に過ぎません。音楽というモノは「体」で聞くモノなんです。比喩表現ではありません。
生演奏をよく聴く方だと分かると思うのですが、良い音楽というのは耳だけでなく、肌を振動させ、骨を揺らし、内臓に響いてきます。
あなたの歌もそのようなパワーを持つ必要があるんです。
しかし、リスナーの肌と骨と内臓を揺らすためにただただ大声で歌えば良いかというと、もちろんそんなことはなく、正しい方法で「声量」を身につけなければなりません。
声量を上げるトレーニング1.ハミング
1つ目は「ハミング」です。鼻歌のように口を閉じて歌うことですね。
説明するよりもまず実際にやってみましょう。
ハミングの練習方法
- 口を閉じ、鼻から抜ける感じで声を出す
- ハミングの状態で5,6秒継続的に声を出す
- ハミングの状態で口を開く
口を閉じ、鼻から抜ける感じで声を出してみてください。鼻の骨がビリビリと振動する感じが分かるでしょうか?
この振動がリスナーの体に響く大きな声の元になります。
この感覚を身につけるために、ハミングで練習したり、音階トレーニングをやってみてください。
鼻の骨のビリビリ感に慣れてきたら、その感覚を維持したまま口を開いていきます。ハミングしながらですね。「んーーーーまぁーーーーーー」という感じです。
この時、口を開けた後もビリビリ感が続いているように注意してください。
どうでしょうか?あまり力を入れていないのに普段より大きな声を出せるようになったはずです。
この「ビリビリ感」を上手く使うことで「うるさくない大音量」が出せるようになります。
この動画では丁寧にこのトレーニングを説明してくれているので参考にしてみてください。
声量を上げるトレーニング2.腹式呼吸
【初級編】歌が上手くなる土台を作ろう!のところでも解説しましたね。
声は「息」に乗って口から出てきます。例えるならば、声が「車体」で、息が「エンジン」ですね。いくら良い車体があっても、それを動かすエンジンがしっかりしていなければ車は走りません。
そして、大きな声を出すということは大きな車体を動かす様なモノで、屈強なエンジンが必要になってきます。その屈強なエンジン、つまり「息」を作り出すのが「腹式呼吸」です。
忘れていた、という方は【初級編】に戻って復習しましょう。
「呼吸」というのは一生かけて進化させることが出来るので、中級者・上級者の方も今一度「腹式呼吸」を見直してみてください。
声量を上げるトレーニング3.共鳴で響かせる
3つめは「共鳴」です。簡単に言えば、声が頭蓋骨に響いているかどうかということです。
聴き心地の良い大音量か聴き心地の悪い大音量の違いは「共鳴」に大きく左右されます。
先ほどやった「ハミング」も、実は「共鳴」のトレーニングの1つです。鼻へのビリビリ感は実は「鼻腔共鳴」といって、歌を歌う上では欠かせない発声法なのです。
以下「鼻腔共鳴」のトレーニングを見ていきましょう。
鼻腔共鳴の練習方法
「ネィ」トレーニングです。
「ネィ」は発声する音で、言葉としての意味はありません。
単純に「ネィ」と言ってみましょう。このときに気をつけて欲しいのが、「鼻に振動させる」ということです。
「ネ」の音を発音する前にしっかり鼻のビリビリ感を確認し、「イ」の音を発音しましょう。
そして、「ネィ」の音を使って音階トレーニングをやってみましょう。
「ネィ(ド)ネィ(レ)ネィ(ミ)ネィ(ファ)ネィ(ソ)ネィ(ラ)ネィ(シ)ネィ(ド)」といった感じですね。
今回紹介した鼻腔共鳴トレーニングのお手本を見せてくれている動画があるので、参考にしてみてください。英語ですが、聞いたままにマネすれば大丈夫です。
4.音域を広げるトレーニング
次は、歌い手にとって宿敵とも言える「音域」です。なかなか難しい相手である上に、歌が上手くなるには重要な要素になってくるのでやっかいですね。
「音域」というのはつまり「音程の可動域」のことです。基本的に歌の世界では、音域が広ければ広いほど良いということになります。
理由はいくつかあるのですが、一番の理由は余裕があるように聞こえるということですね。
あなたの周りの歌が上手い人を思い出して欲しいのですが、その人が歌っているとき「頑張ってる感」が少なくないですか?
高音を出すために一生懸命顔をゆがめていたり、目を見開いていたりせず、余裕を持って歌っているはずです。そして、その余裕のある感じがかっこよく、「歌が上手い」と形容されるんですね。
さて、実際に音域を広げるトレーニングをする前に、覚えておいて欲しいことがあります。
それは「音域を広げるにはかなりの時間がかかる」ということです。
それも、何日間・何週間という単位ではなく、何ヶ月・何年間という単位です。
今まで全くボイストレーニングをやったことがないという人だったら数週間でぐっと音域が上がることはありますが、ある程度歌を歌って来た人はちょっとずつしか音域は広がりません。
音域を広げる方法については、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
【参考】高音の出し方を練習しよう!
以下の動画では、音域を広げることの考え方を説明してくれているので参考にしてください。
5.息に声を乗せる発声トレーニング
最後は、「息に声を乗せる発声」です。
簡単に言うと、「息と声のバランスを意識し、上手く保つことが出来ているか」ということですね。
今まで「腹式呼吸」や「喉を開く」などで息を上手く出す方法を練習し、「音感」や「共鳴」などで声の出し方を身につけてきましたね。
しかし、呼吸法と発声法がどちらも出来ているのに、いまいち歌が上手く聞こえないという人が中にはいます。
この様な人は、「息と声のバランス」が上手くとれていないんです。
鼻腔共鳴を習得しよう!
では、息の声を乗せるトレーニングを見ていきましょう。トレーニングと言うよりも、感覚やイメージをつかむ練習ですね。
鼻腔共鳴の練習方法
- 姿勢と呼吸を整える
- 息を「はーーー」と吐いてく
- 声を乗せる
- 鼻がビリビリと振動しているのを確かめる
息の量、声の大きさを調整し、自分の理想の声に近づけましょう。
また、このトレーニングを一回だけやって終わるのではなく、定期的になんどもやってみてください。発声力や呼吸力は練習するたび変化するので、バランスは日々変化します。
以下の動画で同じ考え方を説明してくれていますので、参考にしてください。
【上級編】歌が上手くなるトレーニング3選!
ついに、歌が上手くなる方法「上級編」です。
初級・中級編で、正しい音を、正しいリズムで、きれいな声で歌えるようになる方法を見てきました。
上級編では、歌を「表現」するためのテクニックを見ていきます。
歌が上手くなるトレーニング3選!
1.裏声を出すトレーニング
1つ目は「裏声」ですね。
裏声はその名の通り、地声が裏返った声で、通常では出せない音域を出すことが出来ます。
また、裏声は音楽全体をカラフルな印象にしてくれるので、歌が退屈になってしまうという状況を打破するのにも効果的です。
そんなボーカリストの必殺技である裏声には実は3種類あります。
それぞれの特徴と出し方を見ていきましょう。
ヘッドボイス
裏声の中では強い部類に入る、完全に芯の入った裏声です。
ファルセットに近いのですが、ファルセットとは違い、頭がい骨全体にしっかり響いているため、儚げで優しい印象はあまりありません。その代わりに、力強く、ダイナミックな歌声になります。
クラシックのソプラノ歌手や、B’zの稲葉さん、マライア・キャリーさんなどはヘッドボイスを得意としていますね。
ハードルが高いように感じるかもしれませんが、出し方自体はそこまで複雑なモノではありません。ただ、ヘッドボイスの感覚をつかむまでに色々試行錯誤する必要があります。
ヘッドボイスの出し方
- 裏声を出す
- 裏声を腹式呼吸に乗せる
- 声を頭のてっぺんに響かせる
出し方としては、まず裏声を出します。裏声がよく分からないという方は、フクロウの「ホーホー」という鳴き声や、サイレンの音をイメージしてみてください。
そして、その裏声を力強い腹式呼吸の息に乗せて出します。
重要なのが、このとき声を頭のてっぺんに響かせるということです。こればかりはこれ以上説明のしようがないので歯がゆいですが、「力強い裏声」を色々な方法で試してみて、感覚をつかんでください。
また、初めてヘッドボイスの練習をする人は、喉にかなりの負担がかかります。喉に少しでも違和感を感じたらすぐに練習をやめてください。
ファルセット
続いてファルセット。
ファルセットは裏声の中では、息漏れのある、弱い歌声の部類に入ります。優しく、繊細な印象になるので、バラードやボサノバなどで多く使われますね。
ファルセットの使い手として有名な歌手は平井堅さん、EXILEのATSUSHIさんなどが挙げられますね。
しかし、ファルセットを使うと音量を上げることが出来ないので、ロックや熱唱系の曲にはあまり向いていません。
ファルセットの習得方法については以下の記事を参考にしてください。
【参考】ファルセットの出し方
ミックスボイス
最後は「ミックスボイス」。
人によって説明の仕方が大分変わるのですが、簡単に言うと「地声成分の入った裏声」です。
ファルセットのような儚げな印象は残りつつも、芯のある、響く歌声になります。地声では辛い音域だけど完全に裏声を使うまででは無い、なんていう状況に効果的な歌唱法です。
例としては、高音域に入った時の久保田利伸さんや、槇原敬之さんが当てはまりますね。
ヘッドボイスの出し方
- ヘッドボイスを出す
- 鼻腔共鳴で響かせる
出し方は、「鼻ビリビリ」(鼻腔共鳴)です。またかと思われたかもしれませんが、「鼻ビリビリ」はそれくらい重要なんです。
イメージとしては、「ヘッドボイスの勢いで鼻ビリビリをする」という感じです。ヘッドボイスで作る響きを鼻に持って行く感じ。
地声っぽく聞こえるけど実は裏声、といった声です。
こちらの動画では、練習をする上での大切な概念と共に、ミックスボイスについて知っておかなければいけないことを解説してくれていますので、参考にしてみてください。
2.抑揚をつけるトレーニング
歌が上手くなる方法、上級編2つめは「抑揚」。
抑揚がないと、全体的にのっぺりしている、メリハリがない、盛り上がりに欠ける、という歌声になってしまいます。
正しい音程で、正しいリズムで歌っているのにもかかわらず「歌が上手い」と言われない人はこれが主な原因です。
【参考】カッコいいシャウトの出し方
【NG】ボリュームだけの強弱には限界がある
さて、抑揚の付け方を2つ見てきましたが、1つ注意していただきたいことがあります。
それは「ボリュームで抑揚を出そうとしないこと」です。
学校でやった合唱などでも、強弱をつけて感情豊かに歌いましょう、とか、カラオケのテクニックなどでも「Aメロは静かにサビは大きく歌いましょう」なんていうことを言われます。
しかし、この「強弱」はあまり意識する必要がないんですね。
なぜかというと、普通に歌えば強弱なんていうモノは自然につくからです。
世の中の8割の歌は、Aメロからサビにかけて盛り上がるようにできています。それにあわせて伴奏の音量も大きくなります。音程もだいたい高くなります。
強弱をつけない方が難しいんですね。
なので、「強弱」と「抑揚」は切り離して考えましょう。
以下の動画ではこれらの考え方をわかりやすく例を交えて解説してくれているので参考にしてみてください。
3.表現力をつけるトレーニング
最後の上級編の歌が上手くなる方法は「表現力」です。
「表現力」と言っても人によって考え方が違うし、感情表現などは教えることが出来るモノではないので、ここでは、出来ると表現力があるように聞こえるテクニック2つを紹介します。
ロングトーンを習得する
1つ目が「ロングトーン」。その名の通り長い音ですね。
長く続く音がブレずにキレイに出せると、それだけで聴き入ってしまいますよね。ここが上手くいかないとせっかくの見せ場がイマイチになってしまいます。
では、練習方法を見ていきます。
ロングトーンの練習方法
- メトロノームを70bpmにセット
- 16クリックの間息を吐き続ける
※息を均等に吐くことを意識する
ロングトーン上手くいかない一番の理由として「息が均等に吐けていない」と言うことが上げられます。息のペース配分が上手くいっていないので、途中で震えてしまったり、最後まで続かなくなってしまいます。
そこで有効なのが「シーッ!!トレーニング」。腹式呼吸のところでも紹介したトレーニングですね。ここではこのトレーニングを、ロングトーンにフォーカスを当てて行います。
まず、メトロノームを用意して、70bpm位にセットしてください。
そして16クリック(ピッという音が16回)の間「シーーーーッ」吐息を吐き続けてください。
このとき注意して欲しいのが、後半に向かうにつれて息が弱くならない、ということです。
このトレーニングの目的は「息を均等に吐き続ける能力を身につけること」です。最初から最後まで一定の強さで息をはき続けることを意識してください。
ちなみになぜ16クリックなのかというと、ポップスの曲で使われるロングトーンは、大体16クリック以内だからです。テンポの速さ(bpm)にもよりますが、60bpmで16クリックを「シーッ」で乗り切ることが出来れば大体のロングトーンは乗り切ることが出来るでしょう。
また、なぜ「シーッ」なのかというと、息の量を意識しやすいからですね。
このトレーニングを実践してくれている動画があるので参考にしてみてください。
ビブラートを習得する
ロングトーンと合わせて使うとキレイなのが「ビブラート」です。一気に「歌が上手い雰囲気」がでるテクニックです。
そんなの上級者のテクニックでしょ?と思われたかもしれませんが、実はそんなことはなく
、腹式呼吸や共鳴が出来ている方であれば誰でも身につけることが出来ます。
ビブラートの練習方法については以下の記事で解説しているので参考にしてください。
【参考】カラオケの練習におすすめの曲10選!
本気で歌が上手くなりたいならボイトレ教室がおすすめ!
さて、ここまで数々のトレーニングを紹介してきましたが、皆さんはどう感じたでしょうか?
1つの記事でかなりの情報量を扱っているので、少し疲れてしまったかもしれませんね。
そのうえ、ほとんどのトレーニングが長い期間をかけて行うモノなので、気が遠くなってしまったのではないでしょうか?
そんな方は、ボイストレーナーに教えてもらうことをお勧めします。
ボイトレのメリット
- 自主トレよりも圧倒的に上達が早い
- 自分に合ったトレーニングができる
- モチベーションを保ちやすい
やはり、どんなトレーニングも直に目の前で見せてくれる方が圧倒的にわかりやすいです。
また、自主トレでは正しいトレーニングができているのかを自分で判断する必要があります。
しかし、自分で判断するは困難。ほとんどの方が間違ったトレーニングをしてしまい、一向に歌が上手くならないといった状況に陥ってしまいがちです。
ボイトレ教室なら、ボイストレーナーが正しいトレーニング方法を教えてくれるだけでなく、自分に合ったトレーニングを提案してくれます。そのため、自主トレと比べて歌が上手くなるスピードは桁違いに早いです。
ボイトレ教室に興味のある方は、以下の記事でおすすめの教室を調査しているので参考にしてください。
【参考】おすすめのボイトレ教室はこちら
【参考】ボイトレで得られる5つの効果
まとめ:歌を上手くなって、カラオケで気持ちよく歌おう!
歌うための呼吸や姿勢など、基本的なことからビブラートなどのテクニックまで幅広く紹介してきました。
今回紹介した練習法を参考に、継続的にトレーニングを行い、自慢の歌声を手に入れましょう!
参考リンク
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